人生初のスポーツカー|1000kmレビュー

SUBARU BRZが納車されてから1か月が経ち、走行距離も1000kmを超えました。

1000kmを超えた直後のODOメーター
画質が荒すぎる(泣)

このクルマを味わい尽くすにはあまりにも短い期間ですが、それでも試乗時や納車直後には見えていなかったことが少しずつ見えてくるころです。

今回は、人生で初めてスポーツカーを購入した私が、1000km走って何を思うのか書いてみることにしました。

目次

運転が楽しい

まず初めに書かなければならないことは「運転が”超”楽しい」ということ。「何をそんな当たり前のことを」と言わないで、これのために買ったようなものですから、これがダメだと全部ダメなわけです。

このBRZは初心者でも運転が楽しめるように様々な配慮がされており、運転を楽しみたいという私の期待にしっかりと応えてくれています。

よく走り、良く曲がる

「基本のき」、「一丁目一番地」
ものごとの最も重要な事柄を表す用語はいくつかありますが、クルマにとって「よく走り、良く曲がる」というのは最も重要な事柄であるといっても過言ではないかと思います。

先代のBRZは2.0Lのエンジンで、パワー不足を指摘する声があったそうですが、(私は乗ったことがないので、機会があれば乗ってみたい)現行BRZはパワーアップのために排気量が2.4Lにアップしています。

少なくとも素人の感想では、市街地や高速道路、山道を走ってもパワー不足は全く感じない。個人的には低速からしっかりトルクを感じられる点が気に入っており、どんな速度でも、どのギアで走っても気持ちよく走ることができます。

両手で握りたくなるステアリング

BRZのステアリングは小径でほどよい重さに設定されており、両手でしっかり握って操作することで、操る楽しさを感じることができます。

両手で握るのは決してこのクルマの安定性が低いからではありません。カーブも直進も高い安定性が実現されています。運転者の入力に対してクイックな反応を見せてくれるので、正に「意のままに操る」感覚を味わうことができます。

純正ステアリング

小気味良いシフトチェンジが楽しめる

オートマチック車を差し置いてマニュアル車を選んだのだから、やはりシフト操作も楽しみたいところです。

シフトはショートストローク目に設定されていて、クイックな操作感。「コクコク」としっかりシフトが入っていく感触があって、運転を楽しくさせてくれます。

「スポーツカーなんだから当たり前だろ」と言われそうですが、当たり前のことをきっちりやるのが難しいことを、ズボラな私は知っています。

純正シフトノブ

BRZはタウンユースに寄り添ったスポーツカーだ

スポーツカー初心者からすれば、「スポーツカーなんて不便さの権化のような乗り物だ」というイメージを抱いてしまいます。

ところが意外や意外。BRZにしばらく乗って感じたことは、スポーツカーなりの多少の不便さはありつつも、普段使いにしっかり対応してくれるということでした。

クルマを生活の足として使う人にとって、「普段使い」というキーワードは非常に重要です。

ストレスを感じない、良好な視界

「SUBARUのクルマは視界が良い」というのをよく聞くのではないでしょうか。SUBARUのクルマ作りで視界の良さは「0次安全」とうたわれ非常に重要視されています。

実体験として、このクルマに初めて乗ったとき、視界の良さに関心したのを覚えています。「スポーツカーって視界が悪くて周りが見づらそう」とイメージしていた私は、良い意味で拍子抜けさせられてしまいました。

前方の視界の広さはもちろんのこと、最も死角になりうる左後方も見やすく設計されています。山道などのカーブが多い道でも対向車を素早く認識でき、安全に走行できます。

必要十分な積載性

BRZは積載性もしっかり確保されています。後席を倒さなくても、買い物や旅行は十分対応が可能です。後席を倒せば長物も収納可能、ゴルフやスノーボードにだって連れて行ってくれます。

ただし背の高いものは注意が必要、開口部も少々窮屈です。

17インチホイールは乗り心地Good

下位グレードの証である純正17インチホイール。見た目の華やかさは18インチに見劣りしますが、乗り心地はこちらのほうが優れているかもしれません。

ホイールが小さい分タイヤが分厚くなるので、当たり前といえば当たり前でしょうか。試乗やレンタカー(GR86でしたが)で乗った18インチ装着車と比べると、ゴツゴツ感はずいぶん軽減されているように感じます。

街乗りオンリーの方や、同乗者をよく乗せる方はあえて下位グレードを選ぶというのもアリではないでしょうか。

純正の17インチホイール

不便を感じる点

ここまで、「BRZは意外と普段使いもイケるぞ」ということを書いてきましたが、やはり不便を感じる点もあります。購入する前からわかっていたことでも、しばらく使用して実体験として感じる不便な点を少し書いてみたいと思います。

ドリンクホルダーの使い勝手

ドライブのお供にコンビニコーヒーは定番化している感じがありますが、このクルマでは少し難しいです。

そもそもこのクルマ、ドリンクホルダーはセンターコンソールとドアポケットにそれぞれ設置されています。センターコンソールの方はドライビングポジションよりやや後ろになるので、置いたカップを取り出しにくい。そしてドアポケットの方はカップ禁止のマークが・・・

ということで後付けのドリンクホルダーを現在検討しています。

ドリンクホルダー

乗り降りはやっぱりしんどい

2ドアクーペの宿命ではありますが、乗り降りのしづらさは普通車のそれとは比べ物になりません。乗り降りがしづらい要因は大きく2つあります。

1.ドアが大きい
ドアの開閉にはめちゃくちゃ気を使います。4ドアの普通車と比べると、BRZのドアはかなり大きい。ドアパンチの加害者にならないように注意が必要です。同乗者には事前に説明しておくのが吉。

2.屋根が低い
BRZの美しさを形作っているのが、低く流れるようなボディのフォルムですが、この低さが乗り降りのしづらさに一役買っています。ドライビングポジションからそのまま車を降りるのは至難のワザで、私は毎回、シートは一番後ろまでさげてから車を降りています。当然、乗り込むときには毎回ドライビングポジションを合わせなおす必要があります。

ハイオク燃料はお財布にジワジワ効いてくる

BRZの使用燃料はハイオクです。私はディーゼル車からの乗り換えですので、燃料の単価アップは割としっかり目に実感しています。

BRZの燃料タンク容量は、50Lと一般的なクルマと比べても小さい部類です。一回の給油のインパクトは小さくても、元の燃費の悪さと相まって給油頻度は高め、ジワジワとボディブローのように効いてきます。

まとめ

納車から1ヶ月、1000km走ってみて、このクルマがどんどん好きになっていっています。

BRZは走りをしっかり楽しめて、普段使いにも対応できるクルマ。初めてスポーツカーの購入を検討している人や、スポーツカーに興味はあるけど不便そうだから敬遠している、という方もぜひ一度乗って見て欲しい。

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